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2025年4月11日

「Go Red for Women Japan 健康セミナー2025」
“赤をまとい女性の心臓病を考える in 大阪” 参加レポート

水川 真理子(神戸市看護大学)


2025年2月22日に、日本循環器協会主催の「Go Red for Women Japan 健康セミナー2025」 “赤をまとい女性の心臓病を考える in 大阪”に参加いたしました。 米国では毎年2月の第1金曜日を「National Wear Red Day® (赤をまとう記念日)」に指定し、心臓病啓発イベントを開催しています。日本では2024年に「Go Red for Women Japan」としての活動が開始され、今年は東京と大阪で公開セミナーが開催されました。熱気にあふれた当日の模様をレポートします。

 

療養支援フロー

【赤をまとった参加者との記念撮影】

 

「Go Red for Women®」とは

2004年に米国心臓協会(AHA)が始めた女性のための循環器病の予防・啓発活動で、現在は世界50か国以上に広がっています。循環器病は男性の病気というイメージがありますが、女性に多くみられる循環器病もあり、女性を対象とした研究の推進や、女性の循環器病に対する啓発活動が重要と考えられています。 2023年に、日本循環器協会はAHAと協定を締結し、「Go Red for Women®︎」活動を日本でも展開することになりました。Go Red for Women Japanは、AHAの「Go Red for Women®︎」運動と連携を図り、日本における女性の循環器病の予防・啓発活動を行っています。

赤をまとい女性の心臓病を考える健康セミナーの内容

第1部の講演では、女性の心臓病への向き合い方や、女性にも躊躇せずにAEDを実施しよう!女性の体調を整える漢方などについてお話が展開されました。第2部では元サッカー日本女子代表の澤さんをゲストに迎え、参加者から事前に頂いた質問に答えました。澤さんと心臓病予防のための生活についてディスカッションしたり、参加者から多かった質問の「心臓がバクバク、心臓がドキッとするが心臓病か?どうしたらいい?」や「胸の痛み、どんな症状が危険か」といった質問に答え、検脈を一緒に行い、どんな時に受診したら良いかなどを伝えました。

 

療養支援フロー

【パネルディスカッションの様子】

 

療養支援フロー

【検脈をやってみようの様子】

 

参加者の反応と今後の展開

申し込み時には、参加者から心臓病予防や心臓病と上手につきあう方法などについて多くの質問が寄せられました。そして、セミナー当日は赤をまとった約150名の参加者の皆さんが、熱心に耳を傾けておられました。本活動に参加をして、健康でよりよい生活をおくるためにできることを知りたいと望む方が多く、心疾患をお持ちのパートナーを支えたるためにできることを探っている方もいらっしゃり、「もっと学びたい」という思いに応える必要があると感じました。日本循環器看護学会は本イベントの後援をしており、社会貢献委員の有志が当日参加をして、運営に携わらせていただきました。今後は、Go Red for Women Japanの活動に賛同いただける仲間を増やし、看護職としてできる活動を、医師をはじめとする多職種とも連携して、女性で循環器病を抱える方やご家族への支援、予防啓発活動に携わっていきたいと思います。

 

日本循環器協会 Go Red for Women JapanについてのHP
https://grfw-j.j-circ-assoc.or.jp/

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